綜医學講座 第15講 綜医學の原理と『空海の言語観』 #講義レポート
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言葉は、宇宙と共鳴する力 ——空海の言語観
綜医學講座 第15講では、「綜医學の原理と『空海の言語観』」をテーマに、言葉と宇宙、そして心身の健康とのつながりを学びました。
今回の講義で最も大切なポイントは、林英臣先生が繰り返し語られた「いかに共鳴するか」ということです。

空海は、世界は言語に満ちていると説きました。ここでいう言語とは、私たちが日常会話で使う言葉だけではありません。あらゆる存在が発する声、音、響きそのものが「ことば」であり、それは大日如来の働きそのものだというのです。
つまり、宇宙にはすでに真理の響きが満ちています。救いも、導きも、気づきも、すでに用意されている。問題は、それに私たちがどう共鳴するかです。
先生は、宇宙は活動し、活動は振動となり、振動は言葉として世界に満ちていると説明されました。私たちが発する言葉もまた、その宇宙の響きと無関係ではありません。言葉によって、自分と宇宙は共鳴していく。そして共鳴することによって、大調和が起きるのだと。
講義では、大和言葉の「ことば」についても深く解かれました。「こと」は、凝り止まったもの。「は」は、外へ表れ出るもの。心の中に凝り止まったものが外へ表れ出る、それが「言の葉(コトノハ)」です。だからこそ、言葉は単なる情報伝達ではなく、自分の内側を世界に表す行為でもあります。
さらに、言ったからには行う。行うからこそ言う。言葉と行いが一致したところに、「マコト」が生まれる。ここに、綜医學における言葉の厳しさと尊さがあるのだと感じました。
後半では、沖正弘先生の教えを通して、「利他に生きる」ことの大切さが語られました。自分の病を治したければ、自分のことだけを考えるのではなく、他の人のために生きなさい。人の役に立つ喜びに目覚めることが、真の健康へつながるという教えです。
仏教でいう慈悲とは、相手に喜びを与える「慈」と、相手の辛さを取って差し上げる「悲」です。利他に生きることは、慈悲の心に生きることでもあります。
言葉を整え、呼吸を整え、心身を整え、そして人のために生きる。今回の講義は、空海の言語観を通して、綜医學が目指す「人を癒し、国に手を当てる」道を、改めて明らかにする時間となりました。
これから受講される方には、ぜひ「共鳴」という視点を持ってご覧いただけたらと思います。先生の言葉が、自分のどこに響くのか。その響いたところに、きっと自分の役割への手がかりがあるのだと思います。
自分と家族の健康のために。さらに、世のため人のために生きる力を養うために。綜医學講座で、日本に受け継がれてきた生命観と実践の知恵を、ともに学んでみませんか。



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