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やまとことば語り部養成協会
最新情報


綜医學講座 第13講 綜医學の原理と『空海の人間観』 #講義レポート
空海が説いた最も革命的なメッセージは、「人間は誰でも、いま、この身のままで目覚めた存在(ブッダ)になれる」という徹底した人間肯定です 。
かつての仏教では、悟りを得るには果てしない時間の修行が必要だと考えられていました。しかし空海は、父母から授かったこの現実の身体を否定せず、そのままの姿で速やかに目覚めることができると宣言しました。
これは「自分以外の何者か」になることではありません。宇宙を構成する要素(六大)と、自分を構成する要素は本来一体であり、自分の中に潜む普遍的な「宇宙意識」を開発することに他ならないのです 。この視点に立った時、私たちは「孤独な存在」から「宇宙の真理と繋がった存在」へと、自己認識の転換を迫られます。
2 日前


綜医學講座 第12講 綜医學の原理と『大和言葉の人間観』 #講義レポート
今回の核心として語られたのが、「人間観の転換」です。人間をどう見るかによって、健康の捉え方も、自分や他者への向き合い方も変わってきます。
松下幸之助翁の「人間は崇高にして偉大な存在である」という人間観を引きながら、人には未熟さも欠点もある、しかしそれだけを見て終わってはいけないと学ばせていただきました。
現実には、誰にでも嫌な面や足りないところがあります。それでもなお、人を好きになる努力ができるかどうか。そこに、人間をどう捉えるかの分かれ道があるというのです。今回特に心に残る言葉だったのは、「まず人を好きになるよう努めてみましょう」という呼びかけでした。理想論として人間を美化するのではなく、不完全さを含めて受け止めながら、人間肯定観そのものを育てていく。その視点に、綜医學講座らしい深さがあると感じます。
4月3日


綜医學講座 第11講 綜医學の原理と『大和言葉の男女観』 #講義レポート
「修め」は整えながらさらに伸ばしていくこと。
「理り」は努力を重ねて組み立てていくこと。
「固め」は奥深く充実させること。
「成せ」は調和へ導くこと。
こうして見ていくと、「修理固成」とは世界を整え、形づくり、充実させ、そして調和へと導いていく働きを表す言葉であることが分かります。そして林先生は、それは神話の中だけの出来事ではなく、私たち人間がこの世で果たしていく仕事そのものなのだと語られました。
3月9日


やまとことば国学の世界観・第9講「クミ」#講義レポート
講義は「組織というのは集まりであるが、ただ漠然と集まっているのではない。きちんと構成されているものを組(クミ)と呼ぶ」という先生の言葉から始まりました。
ここでいう「組」は、会社や制度の話にとどまりません。世界がどう“組まれているか”という原理の話です。
まずは、「カミとクミは対になっている」という見方です。 テキストには、カミは空虚な名称ではなく、その内部にクミ(組織)の実体を包有していると記されています。つまり、中身(内容・実体)があるからこそ、それが外に現れたときに「カミ」と称えられる、という構造です。
古事記冒頭の神名も、固有名詞の羅列として読むのではなく、どのような働きと結びによって世界が構成されているかを示すものなのだと語られていました。
この「外」と「内」の関係は、やまとことばの音によって説明されます。カミの「カ」はア段の音として外に向かって開く意味、クミの「ク」はウ段の音として内に向かって閉じる意味を持ちます。
すなわち、外に開かれた姿が「カミ」。内側に秘められた内容・組織が「クミ」。この対の構造が、音そのものか
1月31日


綜医學講座 第10講 綜医學の原理と『空海の生命観』 #講義レポート
生とはこの世に現れることであり、死とは大いなるものへ帰っていくこと。そこに善悪の判断はない。しかし空海は、死をきれいごとで語る人ではなかった、という話から始まり、愛する者を失った悲しみや苦しみを、その現実から目を背けず、現生をどう生きるのかを、徹底して問い続けたのが空海思想なのだと学びました。
そして、空海の「即身成仏」思想は、特別な修行を積んだ僧侶だけが到達する境地ではなく、ましてや「悟ったら完成」という話でもない。そうではなく、この現実世界の中で、できるだけ早く目覚め、世のため人のため、利他の精神で働く生き方のことなのだ、と。
1月19日


綜医學講座 第9講 綜医學の原理と『大和言葉の生命観』 #講義レポート
第9回を迎えた今回の講義の中心にあったのは、日本思想に貫かれてきた「物心一元」と、そこから立ち上がってくる「イノチの構造」という視点です。
私たちは現代社会において、身体と心を別々のものとして扱いがちです。しかし日本思想では、そもそも物質と心を分けません。これらは一つの実在を異なる角度から捉えたものにすぎず、最小単位である「ナホヒ(直霊)」の段階から、すでに物としての側面と心としての側面を併せ持っているのです。
講義では、イノチとは「息の内(いきのうち)」であり、呼吸こそが生命の最も根源的な現れであること、そして宇宙の生成原理と同じ構造が、人の命にも貫かれていることを学びました。
特に大切なのは、再出の命を構成する三つの要素です。
• イクタマ(生魂): 中心に位置する、最も強力なナホヒ。
• タルタマ(足魂): その中心力に引き寄せられ、満ち足りるように集まったナホヒの集団。
• タマトマルタマ(玉留魂): それらが一つにまとまり、安定した全体。生命体として成立している状態。
この「命の構造」を「独楽」に例えると、その
2025年12月30日
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