やまとことば国學の世界観 第7講「アマ(時空)」#講義レポート
- Yukio YAMAMOTO
- 11月15日
- 読了時間: 2分

2025年11月13日、やまとことば国學の世界観 第7講が開催されました。本講では、国學がとらえる宇宙観の核心──「時空は本来ひとつである」という世界観が明かされました。
私たちは普段、時間は時計で測り、空間はメジャーで測る全く別のものだと信じています。しかしやまとことば国學の世界観では、宇宙の本質とはただ一つ、「変化・活動」であり、それを“時間”として裏側から捉えるか、“空間”として表側から見るかの違いにすぎないと説きます。この統一的な見方こそ、日本人が「マ」の一音で時空を表してきた叡智です。
講義を聞いていると、アインシュタインの相対性理論や重力による時間の遅れなど、現代科学の進歩がむしろ国学の世界観を裏付けているのだと感じさせられます。
さらに今回のもう一つの学びは、「実在は今(中今)にある」という人生観です。
過去は“今”の累積であり、未来は“今”の延長。
つまり、過去の意味を変え、未来を創り出す力は、常に現在の自分の生き方に宿っています。
志を立て、決めた瞬間からその未来はすでに“現在の一部”となる――
この捉え方は、経営者や創造的な人々が共通して持つ時間感覚なのだそうです。
講義の魅力は、抽象概念を人生の実践にまで落とし込んでくれる点にあります。
単なる哲学でも宗教でもなく、宇宙観・言葉・科学・歴史が一つにつながり、「今をどう生きるか」へと必ず帰着していく̶̶ その一貫した視座に、深い納得と力強さを覚える時間でした。
次回も、世界観と言葉の本質に迫る講義となることでしょう!
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