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綜医學講座 第12講 綜医學の原理と『大和言葉の人間観』 #講義レポート

  • 12 時間前
  • 読了時間: 5分

人間はなぜ尊いのか――綜医學が問い直す大和言葉の 「人間観」と天命


第11講 大和言葉の人間観 講義の様子
第12講 講義の様子


第12回の綜医學講座では、「綜医學の原理と『大和言葉の人間観』」をテーマに、人間をどう見るか、そしてその見方が健康や生き方にどう関わるのかが、紐解かれました。


講義では、体の不調をどう整えるかという話にとどまらず、そもそも人は何のために生きるのか。命をどう使っていくのか。そうした根本の問いから、綜医學の考え方が語られました。


綜医學では人間を「大宇宙の進化を加速させるために誕生したもの」と考えます。講義ではさらに、「イキによってイノチは働く」「イノチを使うことを使命と言う」という言葉を通して、命とはただ守るものではなく、役割のために生かしていくものだという視点から話が展開します。


そのうえで今回の核心として語られたのが、「人間観の転換」です。人間をどう見るかによって、健康の捉え方も、自分や他者への向き合い方も変わってきます。


松下幸之助翁の「人間は崇高にして偉大な存在である」という人間観を引きながら、人には未熟さも欠点もある、しかしそれだけを見て終わってはいけないと学ばせていただきました。


現実には、誰にでも嫌な面や足りないところがあります。それでもなお、人を好きになる努力ができるかどうか。そこに、人間をどう捉えるかの分かれ道があるというのです。今回特に心に残る言葉だったのは、「まず人を好きになるよう努めてみましょう」という呼びかけでした。理想論として人間を美化するのではなく、不完全さを含めて受け止めながら、人間肯定観そのものを育てていく。その視点に、綜医學講座らしい深さがあると感じます。



さらに、「生成発展」という言葉も、大和言葉の感覚に立ち返りながら説かれました。


生(うむ)・成(なる)・発(ひらく)・展(のべる)は、内側に力がたまり、まとまり、それが発動し、やがて全面展開していく。


人間もまた本来、そのように生きる存在であるということです。ここで結びついていたのが「楽天観」という考え方でした。


資料にも「人生と健康の岐路」は楽天観にあると示されていますが、ここでいう楽天観は、ただ気楽でいることではありません。自分には生きる意味がある、自分の命には役割があると受け止めるところから生まれる、根のある明るさです。講義では、それを「たのし」という言葉(手を伸ばして喜び合う感覚につながるもの)で教わりました。健康とは、単に症状がない状態ではなく、こうした本来の明るさが働いている状態でもあるのだと感じました。



後半の実習では、その学びが身体を通して確かめられていくような感覚を得ました。気合い呼吸法では丹田から声を出し、アッパレ踊りでは喜びを全身で表し、手当てでは頭、顔、胸、腹、腰、膝へと順に手を当てながら、自分の心身と静かに向き合っていきます。


綜医學は手当て・言の葉・呼吸を一つの流れとして捉えますが、この日の会場にも、まさにそれを実感できる空気がありました。学び取ろうとする姿勢は真剣そのものです。しかし実習が始まると、場はどこかやわらぎ、楽しみながら全身で感じ取ろうとする雰囲気に変わっていきます。思想を頭だけで理解するのではなく、呼吸し、声を出し、手を当て、体で受け取っていく。この講座が大切にしている学びのあり方が、よく表れていました。

講義の実習風景
座学の後の実習風景。呼吸を意識し、声を出し・・・気がつけば自身の心身が整っていくのがわかります。

今回の講義は、「どうすれば健康になれるか」という問いを一段深めて、「どんな人間観に立って生きるのか」というところまで導くような内容でした。人を好きになること、自分の命を天から与えられた役割として受け止めること、そして、自分の中に宿る力を、自分のためだけでなく、周りの人のために、日本のために、さらにはこの時代をより良くするために生かしていくこと。綜医學講座は、そうした大きな視野のもとで、健康と生き方を根本から学び直していく場です。

第12回 綜医學の原理と大和言葉の人間観にご参加くださった受講生の皆様
今回はライブでは、会場オンライン合わせて約25名が参加。初めてご参加の方も快く受け入れてくれる雰囲気があります。

まだ講座に触れたことのない方にとっても、この学びは決して遠いものではありません。むしろ、日々のものの見方や人との関わり方を変えていく入口に、きっとなると思います。


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次回、第13回は、

東洋医学と、大和言葉と、空海思想をつないでお話しします!


天才にして超人の空海は、人間をどう捉えていたか?


空海思想によって見えてくる、綜合医学とは?


日時:4月26日(日)午後1時受付 1時半~4時半

4月の演題:綜医學の原理と「空海の人間観」

・人間は、誰でも仏陀となって、目覚める力を持っている!

・大宇宙と人間は一体! 小さな自我を打ち破ろう(殻を破ろう)!


人生即綜医學、日常生活がそのまま健康法となるよう、

「手当て、言の葉、長息・長生き」の実践法も身に付けていただきます!


皆様のご参加をお待ちしています。スポットご参加も可能です。


講義&実習を毎月大阪心斎橋でリアル開催!オンライン参加・オンデマンド参加もOK!


諸芸諸道の稽古場と同じで、何月からでも入門していただけます。 ------------------------------------------------ 綜医學講座は、アーカイブ受講の方も含めて、現在は各回約50名の仲間が学んでいます。 講座事務局が開催する参加自由のおさらい会も実施しています。おさらい会は、講義の振り返りと気づきや感想の共有を行いながら、国手を目指して学び合うコミュニティです。

懇親会風景
懇親会は講義の感想を気軽にシェアしあう貴重な場となっています

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