「物と心は、はじめから一つ」第16講綜医學の原理と大和言葉の物心論 #講義レポート
- 2 日前
- 読了時間: 3分
今回のテーマは、「綜医學の原理と大和言葉の物心論」です。
本講の中心となったのは、物と心は別々のものではなく、もともと一つの実在であるという「物心一元」の考え方でした。一つの存在を表から観れば物として現れ、内側から観れば心として捉えられる。物と心を後から結びつけるのではなく、はじめから分けられないものとして観るところに、綜医學の出発点があります。

この記事でご紹介している綜医學講座 第16講「大和言葉の物心論」は、講義と実習の全編をオンデマンドでご視聴いただけます。
記事ではお伝えしきれない林英臣先生の言葉や、講義全体の流れを、ご都合のよい時間にじっくりと学んでいただけます。
林先生は、「モノ」「ココロ」「ミタマ」という大和言葉をひもときながら、日本人が古くから、物質と精神、肉体と心を切り離さずに捉えてきたことを説かれました。物は単なる物体ではなく、「心の塊」でもある。だからこそ日本人は、御神体や御神木、日本刀、形見の品を敬い、身の回りの道具を丁寧に扱ってきたのです。
この物心一元の考え方を前提として、「心身一如の健康法」が説かれました。心の健康・治療は体から入り、体の健康・治療は心から入る。気分が優れないときでも、体を伸ばし、胸を張ることで心の状態は変わっていきます。一方で、心の持ち方が変われば、体も変わっていく。林先生は、「どっちなんだ。両方なんですよ。両方セットでやる」と語られました。体から入る手当てと、心から入る手当てを同時に行うことが、綜医學のあり方です。
また、昔の医師が大切にしていた、呼吸を見、脈を取り、「ご気分はどうですか」と尋ねる姿勢にも触れられました。呼吸や脈に現れる自律神経の働きを通して、心身の全体を見ることが大切です。相手を見ずに、病気や症状だけを見るのではなく、相手を拝み、敬う心で手を当てる。場を整え、治療器具を大切に扱い、ベッドを丁寧に整えるところから、心身一如の手当ては始まります。
実習では、氣を湧き起こす「タマフリ(魂振り)」と、氣を静める「タマシズメ(魂鎮め)」を体験しました。「アッパレ踊り」では声を出しながら大きく体を動かし、「五音呼吸法」では呼吸と動作を合わせて心身を静めていきます。受講者も声と動きを合わせ、講義で学んだことを体で確かめました。

後半の「沖ヨガに学ぶ」では、老いを単なる衰えとしてではなく、学び、挑戦し、人の役に立ち続ける過程として捉えました。最後まで心身を使い、自分を変え続け、若い人から「生きていてほしい」と思われる人になる。ただ長く生きるのではなく、最後まで命を働かせることの大切さを学びました。
今回の講義を通して、「手当て・言の葉・長息」という綜医學の実践が、物心一元の考え方に根ざしていることを学びました。人を、物を、そして自分自身を敬う。その日々の姿勢こそが、綜医學の実践につながっていくのだと思います。


綜医學講座は、東洋日本の医学思想、大和言葉、空海の哲学を通して、心と体、人と社会を切り離さずに観る視座を学ぶ講座です。
医療従事者の方に限らず、自分や家族の健やかな生き方を考えたい方、教育・経営・地域活動などを通して人や社会に関わる方にもご受講いただけます。
講義は各回で一つのテーマが完結するため、初めての方も、どの回からでも、1回からご参加いただけます。
次回講座
第17講 綜医學の原理と「大和言葉の超人観」
日時:令和8年8月23日(日)13時30分~16時30分
受講方法:大阪・心斎橋会場またはオンライン
受講料:10,000円(税込)※オンデマンド講座は受講料が異なります。
まずは一度、綜医學のものの観方と実践に触れてみてください。
この講義の内容を詳しく学びたい方は、オンデマンドでもご受講いただけます。
_edited.png)





コメント